2023年度 第40回全国小・中学生作品コンクール
今年度のプログラミング部門には40作品の応募がありました。昨年と同様、小学生の作品が多く、中でも子供向け教育用プログラミング言語「Scratch」を用いた作品が多く寄せられました。
Scratchの普及が進んだことで、プログラミングに取り組む敷居が低くなり、子供たちがゲームやプログラムを「自分で作る」ことに挑戦しやすい環境に置かれていることが伺えます。このことは非常によい傾向なのではないでしょうか。
一方で、研究としての質には幅広い差が見られました。今回賞を獲得した作品はどれも、研究の背後にあるプロセス、考察、反省、次回の展望など、自身が作品と向かい合った記録が、資料に丁寧にまとめられていました。このような作品は、学年やプログラミングの学習歴に関わらず完成度が高く、この研究を通しての学びや成長が顕著に見られます。それに対し、プログラムの完成のみで完結されている作品も多く見られました。このような作品は、試行錯誤や思考の可視化が見られませんでした。
今後は、単にプログラムの完成を目指すだけではなく、「もっとよくするにはどうしたらよいか」「次の目標は何か」などを深く追求した作品が増えることを期待しています。
※下線のある作品名をクリックすると、作品の内容が見られます。
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主催:子どもの文化・教育研究所
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