2023年度 第40回全国小・中学生作品コンクール
特別顧問 竹下景子
この賞は、部門の枠にとらわれず、感動的な作品、特に親子や兄弟の絆や愛・優しさが感じられる作品を対象に毎年選ばせていただいています。
現在、小学3年生の櫻子さんがおたふく風邪を患ったときの様子を臨場感たっぷりに記録した作品です。
櫻子さんは夜中、真っ暗な部屋の中で右耳の下にとてつもない痛みを感じて目覚めます。夜間救急に走りおたふく風邪と診断されて完治するまでの櫻子さんの心の動きがとても鮮明に描かれているのが印象的で、その光景を読む人に想像させる文章力が光ります。
出席停止で学校を休んでいる間のお家での様子や「大好きな学校に行きたいけど行けない!」という、櫻子さんの心の葛藤も素直に描かれています。元気になってきてから、「お母さんが大好きなたけのこごはんを作ってくれた」「家族と食べたたけのこご飯がとてもおいしくて、本当にうれしかった」という一文では、櫻子さんと家族との温かい絆が伝わってきて、とても微笑ましい気持ちになりました。
櫻子さん、読み手の私達を幸せな気持ちにさせてくれて有難う。元気で学校生活を楽しんでくださいね。
※下線のある作品名をクリックすると、作品の内容が見られます。
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主催:子どもの文化・教育研究所
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