小・中学生作品コンクール
トップページ 作品コンクールとは お問い合わせ
国語部門 社会科部門 理科部門 生活科部門 英語部門 パソコン部門 団体賞部門 顧問審査員特別賞 センバス・グループ賞
国語部門受賞作品紹介 国語部門トップへ

文部科学大臣賞

「よかったなあ」がつながる世界

秋田県 大仙市立大曲西中学校 1年 佐藤 ひより


ここをクリックすると、作品が見られます。


 まど・みちおさんの詩『よかったなあ』は全ての存在の固有な輝きと尊さ、大いなるものに生かされている喜び(至福)を語っており、日常に溢れる幸せな瞬間をやわらかく切り取った作品です。ひよりさんのお母さん、おじいちゃん、おばあちゃん一人一人の描写から、ひよりさんが家族からたくさん愛されて育ったことが伝わり、読むほうも自然とあたたかな気持ちになります。
 自身の感情や何気ない会話の文章ひとつにも、ひよりさんの豊かな感性が表れており普遍的な物事を美しく描き出しています。詩はほんの数行の作品ですが、読む人一人一人が自らの経験と共鳴させ自由に解釈でき、豊かに深めることができるところが魅力のひとつです。それは誰の感情をも否定しないということでもあります。
 不安な言葉を唱えれば不安な気持ちになり、やさしい言葉を唱えればやさしい気持ちになる。まどさんの詩の表す世界とメッセージがひよりさんの世界と確かに「つなが」っています。これからもひよりさん自身の大切な言葉を、大切な人に伝え続けていってください。
 (課題図書『よかったなあ』まど・みちお 著 理論社)

フック船長

次の作品をみる

主催:子どもの文化・教育研究所

© 2007 child-lab.com.