庄内の伝統食である「えご」が大好きだという章さんは、2年前からえごについての研究を続けています。その熱量はすさまじく、実際にえご漁にも行ったことがあるほど。庄内以外でもえごが食べられている地域があると知った章さんは、北前船の寄港地と何か関係があるのでは、と考え、北は北海道、南は山口県までの各自治体へアンケートを送り、調査を開始しました。全ての地域でえごが食べられていたわけではありませんでしたが、離れた地域でも似たような文化が伝わっていることがあり、文化の伝搬の面白さを感じます。アンケート調査だけではなく、えごの魅力をより多くの人に伝えるため、地域団体が主催するイベントでえごについてプレゼンした様子も記録されており、発信にも力を入れている点が評価につながりました。地元の漁師さんへのインタビューや、えご料理にもチャレンジするなど、一つのテーマについてここまで掘り下げることができる好奇心の強さ、そして抜群の行動力が光ります。今後も章さんの「好き」を貫き、研究を続けていってほしいと思います。
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